ススキ

蟹の季節にはまだ早い?

いきなり寒いですね。
この間は12月の気温だったとか。

最近は気温の変化が急激過ぎて、この時期の気温がいつもどれくらいだか忘れてしまいました(笑)

今日の気温はこんなもん?(適当)

ところで、筆者は今年、気付いたことがあります。

それは、

気温が20℃を切ると、筆者はホットコーヒーは飲みたくなる、ということです。

ど~でもいい~(皆さんの心の声を代弁します)

ですよね~

さて、下らない話はこれくらいにして。

先月は、秋の夜長の虫の大合唱におされてちょっと別の話題に話が逸れましたが、本日は、前々回の続き、腐植の働きについての話を進めたいと思います。

前々回で、腐植のうちの一つであるフミン酸の推定構造

フミン酸推定構造

フミン酸推定構造(H.R.Schulten et al. Naturwissenshaften. 1993:80;29-30)

と、フルボ酸の推定構造

フルボ酸

フルボ酸推定構造(J.Buffle et al. Anal. Chem. 1997:49(2);216-222)

から、こんな共通分子が多く見られる

腐植基本構造

というところまでお話ししましたね。

フミン酸って何だっけ?

と言う方は、それ以前のコラム『君の名は』から読み返していただけると思い出されることでしょう。

あ~はいはい。あれね。

となったところで、

上の共通分子の構造が重要なんだよ~
と前々回のコラムで言っていたと思いますが、それが何故なのか今からご説明します。

まずこの構造のカルボキシル基(-COOH)と水酸基(-OH)の部分にご注目~

これらの構造は、Hの結合の部分が弱いので、土中(水中)でイオン化しています。

H+ と C6H5 -COO みたいな感じです。

フェノール(ベンゼン環のH一つが水酸基一個に置き換わったもの)の方も一緒、H+ と C6H5 -O ね。

金属は陽イオンなので(K+など)、これが H+イオンと置き換わり、結合(C6H5-COOK 等々)します。

植物にとっての栄養素(金属)をその身に結合させ、水と一緒に流れて行ってしまわないようにできる、

つまり、粘土とはまた違った形で『保肥力』があるわけです。

これが、まず一つ目。
実は、まだあるんすよ(にやり)

腐植の特徴その2 『キレート作用』 (パンパカパーン:効果音)

腐植=フミン酸やフルボ酸は、キレート作用を持つ物質として知られています。

キレート作用……どっかで聞いたことがある言葉だけど、実際、どんな作用なんだ?

という方は多いのではないでしょうか。

キレート作用というのはですね、
分子が金属イオンを捕捉して、錯体を作ることを言います。

分子が腕で金属イオンを包み込み、他の物質と結合しにくい状態を作るというようなイメージです。

この状態を錯体と呼ぶのですが、この結合によって、金属イオンは反応性を失い、安定化します。

これによって、金属イオンそのままでは体内に取り込めなかった植物が、金属(栄養素)を根から吸収できるようになるのです。

また、アルミニウムや鉄などは、リン酸と結合し、固定化させてしまいますが、このキレート作用によって、これらの反応がしずらくなり、植物はより多くのリン酸を吸収できるようになります。

他にも、この作用は金属イオンを封じ込めることから、土壌のpHを安定化させる働きもあります。

加えて、一般に重金属は生物にとって有害ですが、キレート作用によって毒性が軽減されるので、植物や動物がこれらを体内に取り込んでも無害となり、反対に、キレート作用のある物質を摂取すれば、体内の重金属イオンと結びついて、体外へ排出されます。

このように、腐植は、植物だけではなく、動物へも良い作用があるのですね。

ですので、弊社にもございます。
土壌改良剤ミネグリーンだけでなく、家畜配合飼料のミネグレットが。

ミネグレット

腐植の効果って凄いですね。

ところで、
筆者は先日、珍しくスーパーでワタリガニが安く売っていたので、買ってゆでてみたのですよ。

でも、中身はスカスカでした(笑)。

外は急に寒くなりましたけど、海水温はまだまだ温かいのかな~なんて思いました。

え、何で突然、関係ない話をするのかって?

キレート作用のキレートってギリシャ語で『カニのはさみ』という意味だそうですよ。

カニのはさみってがっちり掴む、あるいは抱え込む、そんなイメージなんでしょうか。

……お後がよろしいようで。

:M

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