お宝発見!

物凄い暑さです。
暑さがぶり返してきてます。

明日から9月だということが、何かの間違いなんじゃないかという気がしますね。

こういう天候が続くと、
もう日本は南国の植物を栽培した方が良いのではという気になってきます。

そういえば、稲は元々暖地の植物だったんですよね。
それを寒冷地でも育つように(しかも美味しく)改良を重ねていったのが今の品種ですから。

それを思うと、稲に限らず、様々な植物をこれまでの逆バージョン――暑さに強い品種に改良していくターンに入ったのではないでしょうか。

勿論、地球温暖化対策として、環境保護も同時にやっていくわけですが。

そして、この際だから、全世界一斉に有機栽培に切り替えたらどうでしょう。

なんて、
そんな簡単にはいかない問題ですけどね。

さて、
いつものように雑談からスタートした今回のコラムですが、

そろそろ本題といきましょう。

前回から引き続き、腐植のお話です。

腐植は土壌の有機物。

中でも、微生物が分解した狭義の腐植質には、

・フミン酸(酸性溶液には不溶、アルカリ性に溶解する):暗褐色
・フルボ酸(酸性、アルカリ性共に溶解する):褐色
・ヒューミン(酸性、アルカリ性共に不溶):黒色

の3種類がありましたね。

これらは定まった構造を持たない無定形物質で、

フミン酸の分子量は10,000~100,000、
フルボ酸は 1,000~10,000、
ヒューミンは 100,000~10,000,000

ヒューミン、フミン酸、フルボ酸の順に大きいです。

ここで、これらは無定形物質なので、決まった構造式で表すことはできないのですが、シュルテン博士らがフミン酸の『推定構造』を表しました。

フミン酸推定構造

フミン酸推定構造(H.R.Schulten et al. Naturwissenshaften. 1993:80;29-30)

これで見ると、無定形といっても、ある特定の構造が沢山含まれているのが何となく分かりますよね?

っていうところまでが前回のお話でした。

今回はその続きです。

ある特定の構造――お気づきになられましたか?

こちらもあると見やすいかな。

バッフル博士らによるフルボ酸の『推定構造』です。

フルボ酸

フルボ酸推定構造(J.Buffle et al. Anal. Chem. 1997:49(2);216-222)

フルボ酸の方がフミン酸より大分分子量が小さいのが分かりますね。

さて、両者を良く見比べますと……

はい、こんな構造が含まれているのが見て取れると思います。

腐植基本構造

これは、ベンゼン環に水酸基(-OH)とカルボキシル基(-COOH)が付いた構造です。

ちなみに、ベンゼン環を正確に書くとこうなのですが、

ベンゼン環

いつもこれを全部書いてると面倒なのと(笑)、ごちゃごちゃして見難くなるので、C と -H は省略して書くのが常です。

-H のところが違う官能基(水酸基やカルボキシル基など)になっている場合だけ、上の図みたいに表記します。

さあ、これで腐植の特定構造が分かりましたね。

この構造が重要なのです。

え、何に重要かって?

そういえば、今回のコラムではまだ触れてませんでした(笑)

前回、前々回?くらいに言ってたと思うんですけど(←いい加減)、

そう、腐植の働きの中で、

『保肥力の向上』

に効果を発揮してくれるのです。

そうだった! と思い出していただいたところで、今回は時間切れ――いや、容量切れ(笑)

続きはまた次回に。

次は、上の構造を使って保肥力を高めるメカニズムのお話をしますね。

それでは、皆様、また一月後にお会いしましょう。

: M

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