稲

土壌改良剤の効果~ミネグリーン~

今年はなかなか梅雨に入らなく、やっと来たと思ったら、今度は線状降水帯の形成だそうで。
昔のしとしと降る雨というものは、もう存在しなくなってしまったのでしょうか。
最近は気候の変化が本当に激しいですね。

こう天候不順が続くと、農作物への影響が心配になってきますが、
今日は、農家の皆様にも日頃からご愛顧いただいているミネグリーンについて、少しお話したいと思います。

ミネグリーンって結局何なの?

ミネグリーン

ミネグリーンには様々な効果がありまして、一口に言いきれるものではないのですが、分類的には『土壌改良剤』の一種です。

実際は肥料的な側面もあり、また、他の肥料との併用も可能となっております。

棚倉断層から採掘したタナクラクレイ(軟質多孔性古代海洋腐植質)をそのまま用いたミネグリーンは、何といっても100%天然の物質です。
天然成分ですから、うるさい使用量の規定などなく、自由にお使いになれるところも本製品の魅力です。

さて、ここからは、『土壌改良剤』としてのミネグリーンの効果について見ていきましょう。

まず、土壌改良剤とは何か? 何故必要なのか? ということですが、

土壌改良剤はまあ……字のまんまですね(笑)
土壌を改良してくれる製品ということになります。

それが何故必要なのかと言いますと、
農作物――つまり、植物を育てるには、それに適した土壌に調整しないといけません。
肥沃な大地、荒れ果てた土地なんて表現がありますが、荒れた栄養のない土地では、当然のことながら作物は大きく育たないでしょう。

そして、ただ栄養だけあれば良いというわけでもないのです。

例えば、農家さんを悩ませる連作障害。
それには主にこんな理由があります。

・土壌病害: 土中に病原菌(植物にとって有害な微生物)が蔓延り、植物の生育を阻んだり、枯死させます。

・生理障害: 土壌のpHや栄養状態などからくるもの。植物は種類によって決まった栄養素を好むため、そのままだと特定の栄養素だけ枯渇したり、また、過肥や肥料の残滓から土壌がアルカリ性に傾く、あるいは、酸性雨によって酸性に傾くなどします。他にも、農薬や化学肥料の使用により、土中の微生物が死滅。そうなると、土が硬くなり、通気性、排水性、保水性、保肥力など全ての機能が低下し、植物は育ちません。

・生育阻害物質: 植物の種類によっては、他の植物の生育を阻害する物質を根から放出するものがあり、それが土中に蓄積すると、その植物自体も生育不良に陥ります。

・線虫被害: 大概の線虫は植物にとって無害ですが、中には植物の根から侵入し、卵を産み付け、増殖するものもいます。それは植物に根腐れや生育不良を引き起こす原因となります。

このようにざっと見ただけでも沢山の土壌のトラブルがあるのですが、ミネグリーンにはこれを全て解決する力があるのです。

上記のトラブルですが、実は大別すると2つの原因からなっています。

1つは、土中の微生物の問題。
もう1つは、土中の元素の問題です。

細菌などの土中の微生物は、健康な土壌の場合、拮抗状態にあります。
色んな種類の微生物が共存することによって、それぞれの個体数が安定するのです。

こういう状態にある場合、例え多少の病原菌が入り込んだとしても、やたらに増殖することはできません。

人間も健康だと多少病原菌に曝されても、具合が悪くなったりしませんよね。
免疫力の方が勝つと思います。
これと同じような状態というわけです。

線虫も土壌の微生物の一種ですが、これも同様ですね。
拮抗状態の土壌では増殖できないので、線虫被害が抑えられます。

また、植物が生育するための良い土壌の条件として、土の微粒子が団子状にくっつき、適度な隙間を沢山形成している『団粒構造』というものが必要になってきます。

土壌に団粒構造があることにより、通気性、排水性、保水性が良くなり、栄養素を土中に保持する保肥力も向上します。

この団粒構造の特徴である、土の微粒子同士を団子状にくっつける働きをするのが、微生物の出す粘液なのです。

このように、土中の微生物は、植物を栽培する上で欠かせない存在なのですが、殺虫剤や消毒薬の使用、化学肥料の施肥などによって死滅したり、連作によって、拮抗状態が崩れたりしてしまいがちです。

ここで、ミネグリーンに使用されるタナクラクレイには、前回のコラムでも触れたように、豊富な細菌叢が含まれています。
つまり、農地にミネグリーンを投入することによって、微生物を補うことができるのです。

また、ミネグリーンに含まれる微生物は、発酵を促す種類のものも多く存在しているので、堆肥と共にご使用になると、堆肥の発酵を促進し、それによって微生物群も増えるという自家増殖システムで拮抗状態を作り上げる効果があります。

お次は、土中の元素に関する問題ですが、
特定植物による特定栄養素の低下という問題に対して、ミネグリーンには59種類ものミネラルが非常に沢山含まれているため、簡単にそれを補うことができます。
しかも、不足栄養素を厳密に特定しなくても、何せ59種類ものミネラルが対応するので、これだけでほぼ何にでも有効です。

また、土壌が酸性、アルカリ性などに傾くという問題に対しては、土中の水素イオン濃度を調節する必要がありますが、このメカニズムは複雑なので、詳しい話は今回割愛しますが、これにもミネグリーンの成分は対応しております。

さらに、ミネグリーンの成分であるタナクラクレイには、これも前回コラムで述べたように、有害物質を吸着する効果があるので、生物阻害物質なども除去できるというわけです(ミネラルと微生物の相乗効果もあります)。

細孔

このように、まさに土壌の状態を良好にしてくれるミネグリーンです。
皆様、是非一度、お試しなってみてください。

:M

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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